平成19年に厚労省から「新医薬品産業ビジョン」が出されました。
国策として日本基幹産業として医薬品産業を育成するという目的のものです。

この中で医薬品産業の産業構造として製薬メーカーの分類を解説している箇所があるのでご紹介します。

全部で5タイプあります。

①世界的に通用する医薬品を数多く有するとともに、世界市場で一定の地位を獲得する総合的な新薬開発企業(メガファーマ)

このうち、今後の世界の医薬品開発をリードするブロックバスター中心ではな い新しいタイプのグローバルメガファーマの一角を少なくとも1~2社は目指す ことが期待される。  

例)武田、アステラス

② 得意分野において国際的にも一定の評価を得る研究開発力を有する新薬開発企業 (スペシャリティファーマ)

比較的規模の小さい企業でも大きな研究開発の成果を活かして成長していくケ ース(グローバルニッチファーマ)や得意分野に研究開発を絞り込んで国際競争 力の強化を図るケース(グローバルカテゴリーファーマ)を目指すことが求めら れる。 

例)大鵬薬品(経口抗がん剤)

③ 医療を支える基礎的な医薬品、必須医薬品又は伝統的な医薬品を効率的かつ安定的に供給する企業(ベーシックドラッグファーマ)

医療を支える基礎的な医薬品、必須医薬品又は伝統的な医薬品(例えば、ワク チン、輸液、血液製剤、局方品、漢方製剤・生薬など)について、今後も質の良 い製品を安定的に供給していけるような企業体質の強化が求められる。 

例)ツムラ(漢方製剤・生薬)

④ 良質で安価な後発医薬品を安定的に、情報提供を充実させて販売する企業(ジェ ネリックファーマ)

後発医薬品の市場シェアの拡大が政策課題とされている中で、良質で安価な後 発医薬品に対するニーズは一層高まると考えられ、安定供給や品質に対する信頼 性の向上に寄与する優良な大手後発医薬品企業の成長が求められる。 

例)東和薬品、沢井製薬

⑤ セルフメディケーションに対応し、一般用医薬品を中心に開発する企業(OTC ファーマ)

国民の健康維持・増進や疾病の予防などのQOL向上のためのニーズが高まっ ていることを考慮して、「スイッチ OTC 医薬品」を含むOTC医薬品の活用によ り、健康等国民の求める新たなニーズにも対応できる一般用医薬品企業の成長が 求められる。

例)大正製薬


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