製薬・医療医薬ヘルスケアリファレンス

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2016年09月

国がんと小野薬品が包括的研究提携契約を締結



少し古い話ですが、ピカ新が中々でなかった中、小野薬品工業と米ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)が共同開発した「オプジーボ」(一般名ニボルマブ)というピカ新が発売されました。

日本人の死因のトップであるがん治療には、これまで外科的手術や放射線治療、化学療法がありましたが、免疫を使ってがん細胞を攻撃する新たな免疫治療薬が発売されたわけです。

そんな小野薬品ですが、9/16にがん領域でニュースが出ていました。

国がんと小野薬品、優れた抗がん剤創出などに向け包括的研究提携契約を締結
http://news.mynavi.jp/news/2016/09/16/250/

優れた抗がん剤創出およびがん免疫療法などにおけるバイオマーカー探索を目指した共同研究を推進するための包括的研究提携契約を国立がん研究センター締結したとのニュースです。

開発初期段階の創薬スクリーニングなどで連携し、創薬候補を発見する機会を増やし、新たな活性物質の取得を目指すというものです。

オプジーボが発表された時、小野薬品の株価が跳ね上がりましたが、市場でも注目されている中新薬メーカーとして研究開発に積極的な姿勢を見せており、今勢いのあるメーカーであると思います。


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製薬メーカーそれぞれの得意分野



製薬業は規模の大小や医療用医薬品・OTC専業など、色々なメーカーがいますが、それぞれの注力している領域やスペシャリティを発揮している領域は異なっています。
すべてではありませんが、その一例をご紹介します。

■ノボ ノルディスクファーマ
デンマークに本社を置く糖尿病ケアの世界的なリーディングカンパニーです。
インスリンの世界シェアは50%以上、アジア各地域のシェアはいずれもNo1です。

■参天製薬
目に特化した眼科領域のスペシャリティファーマです。
医療用医薬品では国内シェアNo1、一般用眼科薬では国内シェアNo2です。
※ちなみに一般用眼科薬のシェアNo1はロート製薬。

■マルホ
皮膚科学領域に特化し、国内シェアNo1のメーカーです。
皮膚保湿剤の「ヒルドイド」や尋常性乾癬の治療剤「オキサロール」といった主力製品を持ちます。

■大正製薬(大正富山医薬品)
リポビタンDでお馴染みのOTCメーカーですが、実は医療用医薬品の領域では、「感染症領域」「炎症・免疫領域」「代謝性疾患領域」を強みにしているスペシャリティファーマです。

■大塚製薬
輸液シェアが国内で50%を超えておりNo1です。
ポカリスエットのメーカーですので納得がいきますね。

■イーライリリー
精神科領域で世界トップのメーカーです。
イーライリリーの最大製品は統合失調症、双極性障害、大うつ病など幅広い適応症を持つ抗精神病薬「ジプレキサ」です。

■ツムラ
1976年に医療用漢方製剤が初めて薬価基準に収載されて以来、医療用漢方製剤でトップシェアを誇る漢方製剤メーカーです。

他にもありますが、思いのほか多く大変なのでこの辺りで打ち切ります。


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生物由来製品



生物由来製品とは日本薬学会のサイトによると、
「ヒトその他の生物(植物を除く)に由来するものを原材料として製造される医薬品、医療機器などのうち、保健衛生上特別の注意を要するもので、ワクチン、抗毒素、遺伝子組換えタンパク質、ヘパリンなどの動物抽出成分が指定されている。その原材料の品質規格、特に外来性感染因子に関する安全性確保が求められる。薬事法第42条に規定する基準として2003年5月20日に生物由来原料基準(平成15年厚生労働省告示第210号)が制定され、その後米国のBSE問題などを踏まえ、一部改正が行われている。2003年7月に生物学的製剤およびバイオ医薬品などを含む約140品目および37成分の生物由来製品が厚生労働大臣により指定された。2002年12月に制定されたEUの血液法で30年の記録の保存が義務づけられたことを受けて、2003年施行された改正薬事法においては、製造業者等における製品の譲渡記録等を10年間保管することにしている。但し、人血液成分を使用している製品については、製造業者等に30年間の記録保管を義務づけている。(2006.10.24 掲載) 」
とあります。

すべてのメーカーが扱っているわけではありませんが、生物由来の製品を持っているメーカーは原材料から販売後に至るまでのトレーサビリティの確保が必要となります。

実消化の仕組みでも特別にケアする必要があるため、パッケージの中でもオプションとして生物由来のデータを扱えるようにしているものもあります。


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敷地内薬局



最近、大学病院や国立病院の敷地内に調剤薬局を開設する「敷地内薬局(敷地内併設)」の動きが活発化しています。
日本薬剤師会の山本信夫会長はこのような動きに対して強い怒りを示しています。
なぜ怒るのでしょうか。

薬事日報
http://www.yakuji.co.jp/entry53281.html

敷地内薬局のメリット・デメリットをまとめてみようと思います。

■メリット
<患者>
・病気になったら診てもらうのは医療機関になります。
そこで薬が処方されて薬局に持っていくわけですが、敷地内に薬局があればそれだけ持っていく煩わしさが軽減されます。
・敷地内の調剤薬局は調剤報酬が低く設定されるようですので、それだけ低コストで薬を手にする事ができます。
<調剤薬局>
・資金力のある(医療機関と提携できる)調剤薬局は競争が激化している門前薬局から脱する事で患者の抱え込みがしやすくなる

■デメリット
<患者>
・かかりつけ薬局の制度で進めようとしていた患者の選択の幅を広げより充実したパーソナライズされたサービスが限定的になってしまう
<調剤薬局>
・資金力のない調剤薬局への患者の流れが止まってしまうため、体力のない薬局は淘汰されてしまう。

昔は院内処方によって透明性が損なわれていましたので医薬分業の方針が一気に進み、院外処方が中心になってきたわけですが、これに逆行する形になる気がします。
今は大手の調剤薬局チェーンと医療機関が提携し、敷地内薬局が実現しているわけですが、そのうち利益主義になり癒着などの問題が発生しやすくなってしまうのでは、と単純に思います。
これに対して対策などはあるのかもしれませんが、こうした不公平さやブラックボックス化を危惧して冒頭の怒りの発言があるのでしょうね。


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武田薬品 CRO大手のPRA社と戦略的提携、欧米の新薬開発効率化 日本は協議中



ミクスOnline
https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/54593/Default.aspx

武田がグローバルでCRO大手の米PRA Health Sciences社とパートナーシップ契約を締結したと発表したニュースが載っていました。

臨床試験全般を包括的にPRAに出すという事ですので、強烈な話ですね。
既に武田は外資みたいなものなので、グローバルのガバナンスをきかせ、国内にも波が押し寄せてくるのでしょうか。
こうした取り組みはCROで前例がないという事ですので、他のメガファーマが追随した日には国内のCROにとって死活問題になる気がします。

「欧米で臨床開発や市販後臨床開発を担う約300人の武田薬品の従業員は、社内異動やPRA社への移動などを選択する。」とありますので、これまで臨床に関わっていた社員は別部署に異動する事になるのでしょうか。
AIでもこれまで人間が当たり前のようにやっていた業務をAIが取って代わる・・・のような記事がありましたが、これまでノウハウを培い、スペシャリストとして業務をしていた方でもこういう動きがあるだけで先がどうなるか読めなくなってきています。


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